こんにちは。春日原駅前歯科医院の岩田です。
今回は、50代の女性からのご相談(セカンドオピニオンとして)を受けまして、同じ様に悩まれている方も多いかと思いブログにしました。
この方は、歯にはかなり気を使っていて、セラミックを貼ってキレイにする施術(歯全体)も受けていました。しかし、奥から2番目を抜歯することとなり、その隙間をブリッジかインプラントかで悩まれていました。
ブリッジにする場合、前後の歯を削って被せ物により隙間を埋めることになります。前後の歯もセラミックでキレイにしていましたので、キレイにするには3本分のセラミック費用が掛かります。(保険適応外)因みに費用の相場としては、35万前後です。
インプラントで対応する場合は、1本分になりますが素材のことも考えると、やはり30万~35万程度は掛かります。
どちらを選ぶにしても金額的には変わりません。
ただ違うところは、オペが必要か必要でないかと前後の歯を削るか削らないかという、治療の違いがあります。
今後の事を考えると、前後の歯に手を入れないインプラントの方が、歯にとって良いと思いますが、手術する決心がつかないのも良く分かります。
無理にインプラントをススメるつもりはありませんが、選択する時に注意点だけは知っていて欲しいので書いておきます。
- ブリッジの場合、隙間部分の歯磨きが行き届かずに歯周病になる可能性がある。
- ブリッジの場合、前後の歯に負担が掛かりますので、直ぐではありませんが将来的に前後の歯も悪くなる可能性がある。
- インプラントの場合、歯茎や骨の状態により対応年数が短くなる可能性がある。
- インプラントの場合、手術が必要(機材や腕により術後の経過が心配な場合も)
他にも注意点はありますが、特に知っていただきたいことはインプラントの手術について、無菌室のオペ室が完備されているかです。これは、一般の患者様と同じ空間で手術を行うことが、術後の感染症につながる事があるためです。
もう一つ注意する点は、歯茎や骨の状態をちゃんと確認して手術を行うかです。
当院に訪れた患者様にも過去にインプラントを行ったが、直ぐに(数ヶ月~2.3年)抜けてしまったという患者様が居られました。
全てが行ったインプラントのせいではありませんが、中には骨が減少していてインプラントに適さない状態にも関わらず手術を強行した事例もあり、注意が必要です。
当院では、骨が減少している場合、骨の成形から取り組みますので時間は掛かることもありますが、無理な治療はいたしません。
歯医者が嫌い、手術がどうしても受け入れられない・・。
そんな場合は、ブリッジでの治療が良いと思いますが、将来を考えた場合はインプラントをおすすめします。
勿論、全てを保険内でという患者様も大勢いらっしゃいますので、その場合はブリッジとなります。
インプラントとブリッジだけに限らず、保険治療と自費診療の使い分けにより患者様に最適な治療計画を患者様と話し合って決めていきますので、治療だけでなくセカンドオピニオン(相談だけでも)お気軽にご相談ください。