こんにちは。春日原駅前歯科医院の鈴木です。今回は、本当に歯医者によって違う治療計画について、お話いたします。本当によくご相談されるケースですので、是非ご一読ください。
(※Aさん(78歳)の場合)
もう30年通っている歯医者さんが在りました。そこの歯医者さんは、出来るだけ抜歯をしない医院です。この患者さんは、以前に脳梗塞を患ったことがあり、現在も血液サラサラのお薬(ワーファリン)を服用しています。
奥歯が歯周病により歯根が溶けていて、事ある毎に化膿して腫れては抗生物質で抑えて来ましたが、今回とうとう割れてしまい治療計画に悩まれて当院に来院されました。
と、言いますのも割れたことで出血を伴い血が止まらない(ワーファリンの作用により)状態ですが、通っている歯医者では「割れていても歯は歯。だから抜歯はしない。」という見解。
しかし、血が止まらないから生活に支障が出ている。しかも腫れが酷くなり痛みが凄くて耐えられない。
結論から言うと当院では「抜歯」をすすめました。ワーファリンは、飲み続けなくてはならない事や今後起こりうる症状を考えた場合を考えての選択です。
しかし、どちらを選択するかは患者様次第です。当院として、どちらの治療が正しいということは言えませんし、長年見てきた歯医者さんと患者様の関係も大事だと思いますので、選ぶのは患者様だと考えています。
そして、どちらの歯医者さんが自分(患者様)に合っているか?患者様の望みを叶えることが出来るのはどちらの歯医者さんか?と、いうことが一番重要だと思うからです。
本当に歯医者さん次第で、治療計画は全く違うものになります。
その時、その時の症状でも違ってくるのかも知れませんが、当院をセカンドオピニオンとして相談されるケースが多いのも事実。
通っている歯医者さんの治療計画に「?」を感じた時は、相談だけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。